2006年09月07日

皇帝ペンギン

penguin.jpgLA MARCHE DE L'EMPEREUR
2005年 フランス
監督/リュック・ジャケ
声の出演/ロマーヌ・ボーランジェ、
    シャルル・ベルリング、
    ジュール・シトリュク

公式サイトはこちら


この映画、気にはなってたけど観る機会がなくて。
見て良かった。うんうん。

動物モノドキュメンタリーをフランス人が作るとこうなるのか!
という感じの映画です。
今まで見た動物モノの 「愛」 とはあきらかに違う 「愛」 があります。
ペンギンって漠然と可愛いってイメージしか無かったけど、
そんなんじゃない。可愛さの裏に壮絶な人生(ペン生?)あり。
あきらかに私の人生、負けてるわ・・・^^;

最初のシーン、ゾロゾロと行進する姿をほのぼのと見ていたのですが、
それが自分のパートナーを見つけに行くためであると知った途端
もう画面から目が離せなくなりました。

パートナーを見つけ、体を寄せ合いじっと佇む姿は威厳に満ちているし、
クチバシを噛み合うところなんて、えーっ本当に!?と思わず照れてしまうほど
なんだかとっても官能的で、さらに聞こえてくるフランス語が重なると
・・・とってもエロティック。さすがフランス。笑

その後妻(メス)が卵を産み、夫(オス)が交代して数ヶ月間、
ずーっと足の上に卵を乗せ、雛がかえるまで温め続ける。

長い間吹き荒れるブリザード、マイナス40度の世界で、
ただただ自分の卵を守るために皆で寄り添い、耐え続ける姿、
足の上に乗せた卵を落とさないよう、細心の注意を払って歩く姿、
ようやく雛がかえっても、妻が戻るまで凍えないように守り続ける姿、
そして、長い旅からようやく帰って来て、自分のパートナーと子供を探し、
ものすごい集団の中からちゃーんと見つけ出すことができる妻(母)。
もうね、感動っぱなし。

勿論こういった本能はペンギンだけの行為じゃないのでしょうし、
結局は人間が勝手に考えたセリフを都合よく当てはめてるだけで、
どこかニセモノ臭さがあるような気もするけれど、
これはこれで良いんじゃないかな。

心が疲れ気味だったので、ちょうど良かったです。
COMMENTS
THANK YOU!
name: [必須入力]

email:

url:

comment: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

TRACKBACK
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。